(コント)約束


福井:桃から生まれた桃星人は平均年齢37.3歳ねぇ…なるほど。いいこと書いてるわ。

(ピンポーン)

福井:は〜い。どちら様ですか〜?

山形:山形君ですけども。

福井:どの山形君?

山形:「夢が叶ったとしても叶わなかったとしても。」が口癖の山形君ですよ。

福井:ああ。山形番号0026の山形君ね?

山形:いや。0028の方の山形君。

福井:そっちか。OK。入れ入れ。

(ガチャッ バタン)

山形:おじゃましまーす。夢が叶ったとしても叶わなかったとしても。

福井:あいかわらず変な口癖だよな。

山形:しょうがねえだろ。口癖は口癖なんだから。

福井:まあ別にいいんだけどね。

山形:だったら言うなよ。んで今日は何の用事だい?

福井:…あぁ。そうだ。俺が呼び出したんだっけ?

山形:1時間くらい前に電話でね。

福井:そうそう。明日来てって確か言ったんだよな。

山形:あぁ。確かにさっきそう言ってたね。

福井:…で?何でその1時間後に既に俺の家に来てるわけ?

山形:もちろん早く来てやったに決まってんだろ。明日遅れたらいけないから。

福井:対策はいいんだけど実行に移すのが早すぎねえか?

山形:大丈夫。愛用の枕はちゃんと持ってきたから。

福井:まさか泊まる気?!

山形:そりゃあねえ。じゃないと今日早く来た意味が無いし。

福井:俺はいいけど俺の親に迷惑を掛けることになるからやめろ。

山形:そうか〜。じゃあ寝る場所を新たに探さないとな。

福井:まぁ頑張って探せや。

山形:うん…ってかそれ以前に今,用事を済ませちゃった方がいいんじゃねえの?

福井:…あ。それもそうだな。

山形:パッパと済ませちゃえよ。

福井:そうだな。じゃあそうするわ。

山形:んで何の用事だい?

福井:あのさ。いきなりだけどお前覚えてる?

山形:自分の小学校時代のアダ名を?

福井:そんなの別に興味ねえよ!

山形:俺のアダ名「Dr.コンパ」だったね。

福井:少なくとも小学生に付くようなアダ名じゃねえだろ。コパさん若干意識しちゃってるし。

山形:え?それを聞いたんじゃないの?

福井:当たり前だろ。俺とこの前した約束覚えてる?って言いたいの。

山形:あぁ。覚えてるよ。今度一緒に体の洗いっこしようってやつだろ?

福井:違うわ!何でいい年して男同士の体洗いっこしなきゃなんねえんだよ。

山形:じゃああれだ。きびだんご1個くれたら旅のお供してあげるよってやつね。

福井:俺はイヌか!それともサルか!

山形:お前はコンドルだろうが〜。

福井:そうだったな…俺はきびだんごをもらってとっても喜んどる。ってうるさいわバカ!

山形:そっちが勝手に乗ったんだろ。

福井:うるさいうるさい。気にすんな!とにかく違うっつーの。

山形:なんて自分勝手な…。んで結局約束ってなんだよ。

福井:どんだけお前は物忘れが激しいんだよ。
   先週の火曜日,俺がお前に何を貸したか覚えてるか?

山形:命。

福井:無理だよ!どうやって俺は今日まで生きてたんだっていう話になるだろ。

山形:なんか貸してもらったっけ?

福井:物忘れにも程があるよ。俺はお前にお金を貸したんだよ。

山形:お金…?

福井:そうだよ。1万5千円ほどな。

山形:あぁ。あれはもらったんだろうが〜。

福井:…ハァ?お前何言ってんの?

山形:あれは俺が賭けでお前に勝ったから手に入れた金だろ。

福井:お前と賭けをした記憶は一切御座いません。

山形:しただろうが!

福井:…じゃあどんな賭けだよ。

山形:「ブレーメンとブーメランは似ているか」っていう賭けだよ。

福井:なんだよ。そのへんてこりんな賭けは。

山形:それで俺が「似ていない」に賭けたんだよ。

福井:そりゃそうだろうな。んで俺が「似ている」に賭けたってか?

山形:いや。「湯豆腐」に賭けたじゃん。

福井:俺はどんなヤツだよ!完全に的はずれしすぎじゃん。絶対勝ち目無いわ。

山形:んで順当に俺が勝ったんだよ。

福井:確かにそれならお前が勝つと思うが,俺はそんな賭けをやっていない。

山形:したって。絶対に。

福井:いつ頃?

山形:えーと…先週の月曜日くらい?

福井:絶対嘘だよ。した記憶ねえもん。

山形:絶対したよ。俺は覚えてるもん。インパクトのでかい夢だったから。

福井:夢なんじゃねえか!!現実世界の事じゃねえじゃん!!

山形:オイ!俺のことはいいけどな,夢のことをバカにするんじゃねえぞ!

福井:どんな台詞だよ。

山形:いいか。夢をバカにしちゃいけねえ。捨てちゃいけねえ。例え夢が

福井:叶ったとしても叶わなかったとしても。だろ?いいんだよ。そういうのは。
   とにかく俺はその貸したお金を返して欲しいの。

山形:俺はもらうつもりであの時お金を…

福井:お前が金を俺に頼んできて快く貸してやったときに俺とした約束覚えてないのか?

山形:覚えてねえよ。

福井:必ず1週間以内に返せよって言ったら,お前「うん約束する。」って言ったの覚えてないのか?

山形:約束したような気もするけど…

福井:したんだよ。しっかりと。

山形:でも俺は掛け金をもらうつもりで…

福井:夢と現実をゴッチャにするな!

山形:夢が叶ったとしても叶わなかったとしても?

福井:この場合の夢は叶わないんだよ!

山形:そうなの…あっとティッシュが落ちた…。ポケットにしまわないと。

(ガサゴソガサゴソ)

福井:ん?なんだこの紙は?

「契約書 一週間以内に福井雄也から借りた1万5千円を返すこと。 山形翔」

福井:そういえばお前あの時契約書まで書いたんだよな。

山形:あ…そういえば…

福井:ほら。これでしっかり約束の証拠が出てきた。

山形:…思い出したよ。確かに俺はあの日約束した。

福井:やっと思い出したか。

山形:ああ。でも1つだけ聞いてくれ。

福井:なんだよ。

山形:俺は人から借りたお金を無駄遣いする自信がある!

福井:…お前ふざけんなよ!そんなの自信もくそもねえよ!

山形:大丈夫。ちゃんと約束通りお金は今日返すから。

福井:そうか。まぁ期限は過ぎちゃってるんだけどな。

山形:じゃあ早速だけど返すよ…

福井:あ。ちょっと待て!

山形:ん?

福井:ちなみに俺から借りた金って何に使ったんだ?

山形:あぁ。全額お賽銭箱に投入したよ。

福井:1万5千円も?!もったいなっ!!

山形:しっかりお願いしといたから大丈夫だよ。

福井:何をお願いしたんだよ。

山形:沖縄を早く返還できますようにって。

福井:とっくに返還してるわ!いつの人だよ!

山形:…え?返還されたの?

福井:とっくの昔にしたわ!

山形:も,もしかして夢が叶ったの?!

福井:それが夢だったのかい!叶っとるわ!

山形:叶って良かった〜…

福井:ホントに人から借りた金を無駄遣いしたな。

山形:とにかくこれで気兼ねなく金を返せるよ。

福井:そうか。ならなおさらよかったけど。

山形:全部100円玉だけど勘弁してくれ。

福井:…じゃあ150枚?!どんだけ俺の財布は重くなるんだよ。

山形:ごめんな。今お札もってねえんだ。

福井:まぁいいや。小銭だけでも許してやるよ。

山形:はい150枚。本当に貸してくれてどうもな。

福井:どういたしまして…って重っ!まぁ力になれたかどうかはわかんねえけどな。

山形:じゃあ俺は用事も済んだし帰るよ。

福井:そうか。わかった。じゃあ気を付けて帰れよ。

山形:ああ。…あっ!

福井:ん?どうした?

山形:帰りコンビニに寄ってくんだけど金がさっきので無くなっちゃったから貸して頂戴。

福井:・・・・・。




福井:皆さんわかりましたか?

山形:このように約束はしっかり守らなければいけないものなのです。

福井:だから今日はここで僕達と約束して欲しいことがあります。

山形:僕達のこのネタに高い評価をして下さい!

2人:どうもありがとう御座いました。


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