(漫才)プロポーズ


山形:そろそろ僕達も中学生ですけど結婚を考えなきゃいけないですよ。
福井:ちょっと早くねえか?男が結婚できんの18歳からだぜ。
山形:もしくは10歳からだぜ。
福井:『もしくは』とかねーから。10歳って…小4で結婚はさすがにねぇ。
山形:そういうことで,今日はプロボーズの練習をします。
福井:プロポーズだよ!プロボーズだったらなんか凄いお坊さんみたいになんだろ。
山形:はっはっは。
福井:いや,お前が言ったんですけど。別に俺が笑いとっても意味ねえし。
山形:とにかくデート行って,プロポる練習してみましょうよ。
福井:じゃあ俺が女の子役やるんで,彼氏で来て下さい。

福井:まだかな…
山形:ごめ〜ん!待って〜!
福井:動いてねえよ。普通そこは「待った〜?」って疑問系だろ。
山形:待った〜?
福井:いや,全然。今来たところだよ。
山形:そうか。わかった。でも彼氏遅いね。
福井:お前誰だよ!彼氏じゃねえの?
山形:俺,新聞配達のバイトっす。朝刊配達の最中っす。
福井:朝も早いし,人も違うし。しっかりやってちょうだい。
山形:待った〜?
福井:いや,全然。今来たところだよ。
山形:わかった。じゃあ,行こっか。
福井:うん。どこに行くの?
山形:天国に。
福井:行きたくな〜いよ!死にたくな〜いよ!
山形:漢字的に「行く」じゃなくて「逝く」だね。
福井:そんな詳しいとこ説明しなくていいから。いきなりブラックなネタはダメだよ。
山形:じゃあ,行こっか。
福井:うん。どこに行くの?
山形:ベタだけど夜景の見えるレストランに行こうよ。
福井:ベタとか言うなよ。まぁ,行こう行こう。
2人:(トコトコトコトコ)
福井:実は私,今日が誕生日なの。
山形:ふ〜ん。もう少しで着くよ。
福井:あっさり話題を変えるな!今日,誕生日なんだ。
山形:あ,そうなの?おめでとう。今日は最高のバースデーにしようね。
福井:どうもありがとう。
山形:実は俺も今日,誕生日の4ヶ月と17日前なんだ。
福井:だから何だよ。別におめでとうも何もいえないだろ。
山形:あ,どうかしているうちにレストランに到着したよ。
福井:そうこうしているうちに,だよ!日本語ぐちゃぐちゃだな。
山形:(カランコロンカランとみせかけてウィーン)
福井:なんなんだ一体。どうしたいのかわかんねえよ。
山形:あ,1名です。
福井:2名ですけど!何で1人の肩書きで入ろうとしてんだ。
山形:やっぱり思いのほか2名でした。
福井:だからぐちゃぐちゃなんだって。
山形:では,席の方ご案内をさせていただきます。
福井:店員がするっつーの!なんで勝手に決めちゃうんだ,お前は。
山形:席の方はこちらだそうだ。メニューの方はあちらだそうだ。
福井:あっちかよ。何でいちいち取りに行かねばならぬのだ。
山形:どれにする?どれも美味しそうだね。
福井:ホント。全部美味しそう。
山形:じゃあ俺はこれにするよ。
福井:どれどれ?
山形:水。
福井:タダでくるよ,そんなもん。もっといいもん食えって。
山形:お前から決めていいよ。
福井:えーと…じゃあこの『シェフのお薦めランチ』にし〜ようっと。
山形:じゃあ俺もその『シェフのお薦めパンチ』にするよ。
福井;殴られんなよ!パンチじゃなくてランチ。
山形:『シェフのお薦めパンチラ』ね。
福井:うわ〜店長最悪や。きっついぜ〜それは。
山形:絶妙なエロス親父,ほら〜。
福井:って完全にお前の言い間違いだろ!そんなの置いたら逮捕もんだぞ。
山形:『シェフのお薦めランチ』で。
福井:ほら。最後にコーヒーか紅茶を付けれるんですって。どうする?
山形:俺はコーフィーで。
福井:わぁ。発音が異常に綺麗ですね。外国人並みに発音がいいです。素晴らしい。
山形:さんきゅう。
福井:ちょっと汚いっ!さっきのは何だったんだ。ちなみに私もコーヒーで。
山形:ミルクと砂糖も付けて下さい。お願いします。どうかこの通り!
福井:そんな頭下げなくてもちゃんと付いてくるでしょ。
山形:そして,結婚して下さい!!
福井:は?
店員:いや私にそんなこと言われましても。
山形:あ,こっちか。結婚してください!!
福井:いやいやいや…
山形:お願いします!!
福井:・・・ご免なさい。実は私,あなたと今日別れようと思ってたの。
山形:え?
福井:ほら。前々から性格だって合わなかったし,どうも変な感じがしちゃって。
山形:そうなんだ。
福井:本当にご免なさい・・・ってお前下手くそかーー!!
   何だその快速告白ストーリーは!!
山形:ダメだった?
福井:どう考えてもそうだろ。注文していきなりプロポーズするヤツあるかい!
山形:あ,夜景が綺麗だね。
福井:うるせぇ,コイツ!もういいよ!
2人:はい,クルックークルックー。どうもありがとう御座いました。


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